住んで後悔しやすい間取りランキング プロが理由と回避策を解説

家づくりや物件探しで「間取り」は最重要ポイント。
しかし入居してから気づく「後悔ポイント」が本当に多い部分でもあります。
今回は、現場でよく耳にする“後悔しやすい間取り”をランキング形式で紹介します。

第1位|動線が悪い回遊できないキッチン

⚠️よくある失敗

  • キッチンと洗面所が離れている
  • 買い物から帰って冷蔵庫までが遠い
  • キッチン奥が袋小路になっていて混む

なぜ後悔する?
朝の家事は「同時進行」。
料理しながら洗濯、子どもの準備、ゴミ出し…。
動線が悪いと毎日のストレスが雪だるま式に増えます。

改善のポイント

  • 【キッチン⇔洗濯機】最短距離
  • キッチンは**回遊動線(ぐるっと回れる)**が理想
  • 冷蔵庫の位置は必ず動線に入りやすい場所へ

第2位|リビング通過型の子ども部屋や寝室

⚠️よくある失敗

  • 子ども部屋に行くのに必ずリビングを通る
  • 寝室へ行く際、必ずリビングを通過する間取り

なぜ後悔する?

  • 思春期になったら顔を合わせず出入りするようになる
  • 来客時に生活感が丸見えになる
  • 在宅勤務中に人の出入りで集中が切れる
  • 例えば、奥さんが仕事で疲れた日、夫の友人がリビングで晩酌をしていて、挨拶をしないですぐ寝室に行くということができない
  • 例えば、旦那さんが休日で静かにゆっくり趣味に没頭しながら過ごしたい日、奥さんがリビングで女子会をしていても、外に出るたびにうるさい女子会の中を通り抜けて行かなくてはならない

例外として有効なケース

  • 小さなお子さまの安全確認を優先したい時期
  • 家族同士のコミュニケーションを重視する場合
    目的との整合性が重要です

第3位|収納が“場所ごと”に足りない

⚠️誤解ポイント
「収納率○%」だけで判断すると失敗しやすい。

なぜ後悔?

  • コート掛けが玄関にない→毎日リビングに服が散乱
  • 洗濯物をたたむ場所がなく**“移動家事”**が発生
  • 掃除機やストック置き場が遠い→片付けが定着しない

対処法

  • 収納は**“動作に紐づく場所”**で考える
  • 玄関:コート・カバン・鍵
  • リビング:掃除機・日用品
  • 洗面所:タオル・洗剤・下着
    👉部屋ごとに目的の収納があるか確認

第4位|ドア・建具が多すぎて狭くなる家

⚠️例

  • 各部屋に入り口が2つ
  • 廊下が長い&扉が並ぶ

なぜ後悔?

  • 家具のレイアウトが制限
  • 音と匂いが循環しやすい
  • 冬は暖房効率が悪い

ワンポイント
必要なのは「抜け感と閉じ感のバランス」。
フルオープンより、視線を遮る半間の壁の方が居心地が良いことも。

第5位|図面上は良いのに“光と風”が届かない

⚠️見落としがち

  • 南向きだけど隣家が接近して日が入らない
  • ベランダが狭くて風が通らない
  • 角部屋なのに実質開口部が少ない

なぜ後悔?

  • 年中暗い→照明代UP・気分も下がる
  • 湿気でカビ・結露が発生
  • 電気代が上がる=ランニングコスト増

確認ポイント

  • 図面だけで判断しない
  • 内見は10〜14時が理想(自然光の入り方がわかりやすい)
  • 周辺建物と高さ関係を見る
  • 窓の位置だけでなく“向かいの建物との距離”もチェック

✔️総まとめ|後悔を避けるための5つの視点

確認ポイント狙い
家事動線は回遊できているか日常負担の軽減
リビング動線に依存しないかプライバシーと来客対応
収納は“行動”と連動しているか散らかり防止
扉・廊下は必要量か空間効率と光熱費
採光・通風は現地で確認したか暮らしの快適性

間取りは“未来の暮らしのシミュレーション”です。
図面の理想と、日々の動きを照らし合わせて検討することで、後悔の確率は大きく下げられます。

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